【VS.財団幹部】殺害方法として、初の「刺殺」が登場。刑事ドラマとかだと多用されている方法ですけど、倒叙関係だと意外と少ない殺害方法です。犯人との対決だけではなく、その他の登場人物とのストーリーがあったり、濡れ場があったりとします。新しい作風にプラスして、旧コロンボのような鮮やかな解決編、幕切れもあるエピソードになっています。
データ
あらすじ
アメリカ戦力研究財団の理事フランク・ブレイリーは、財団の金を不正使用し、武器の密輸で私服を肥やしていた。それだけではなく、名誉会長の妻ジェニー・パジェットと愛人関係もあった。会長から調査を依頼された、財団の運営する傭兵学校教官レスター・キーガンはそれを突き止める。
だが、それを会長に報告しない見返りとして分け前を要求した。フランクは会長の誕生パーティーに合わせ、贈答する兵隊のフィギュアを使った鉄壁のアリバイを作り、訓練指導中のレスターを刺殺する。遺体を時間になったら起爆する爆発箇所に移動させると、訓練中の事故死に偽装したのだった。
人物紹介(キャスト/吹き替え声優)
今回の犯人:フランク・ブレイリー(ロバート・フォックスワース)
吹き替え声優:羽佐間道夫
職業:財団幹部
殺害方法:刺殺(ナイフ)
動機:口封じのため
今回の被害者:レスター・キーガン(アンディー・ロマーノ)
吹き替え声優:麦人
職業:訓練所教官
まとめ
新シリーズの中でも好きなエピソードです。コロンボ警部に犯人はどこから疑っていたのかを尋ねるのですが、ここがカッコいいです。
トリックに関しては、「箱の中身をすり替える」という物になっています。しかし、箱の中身をすり替えて配送したのならば、配送元からすぐにでもバレてしまう気がしないでもありません。小説版コロンボによると、「自分の権力をもってすればたやすいこと」とは、記載はされています。
しかし、箱の中身。南北戦争に関する本一式と、ミニチュアフィギュア一式では重さが違いますので、重量の関係からも足がついてしまいそう。しかし、最後に映るコロンボのフィギュア……、欲しくありませんか?リアルアクションヒーローズあたりから発売されませんかねぇ。
以上、「迷子の兵隊」でした。
「いつから私が怪しいと思った?」「実は最初に見たときから」というラストのやりとり、初期シリーズからのファンにはうれしいですね。
≫「いつから私が怪しいと思った?」「実は最初に見たときから」
※大好きな締め台詞です。「私は自分の能力を見誤ったよ」と負けを認め、警部の優秀さを改めて認めるのも良いやりとりですよね。個人的にとても印象に残る犯行計画と証拠でした。
以前コメントを反映して頂いたことがある金ちゃんです。
毎週BSPの放送を見る度に貴記事を拝見しております。
細かいことですみませんが、気になってしまったので。
石灰で丸く囲んだ爆破ポイントに仰向けにした。とありますが、
丸ではなく角が丸い四角の感じでした。
仰向けに寝かせた後、すぐに回転させてうつ伏せにしてました。
なので、以下のように修文されては如何でしょうか?
石灰で囲んだ爆破ポイントに寝かせた。
金ちゃんさま
≫石灰で丸く囲んだ爆破ポイントに仰向けにした。とありますが、丸ではなく角が丸い四角の感じでした。
ありがとうございます!変更させていただきました。旧シリーズの見直しは終わったのですが、新コロンボは文章の添削が済んでおらず、昔書いたままでかなり粗削りです。資格の研修も終わったため少し余裕ができました。順次修整していきます。