倒叙形式

古畑任三郎

古畑任三郎 第1シリーズ8話『殺人特急』振り返れば奴がいる

新幹線の車両内だけで完結する事件です。列車という逃げ場のない密室であり、なんといっても、鹿賀丈史氏が演じるどこか憎めない犯人と古畑とのやりとりが魅力的なのです。 天真楼病院の外科部長・中川淳一が犯人であり三谷幸喜ファンならばご存知の『振り返...
古畑任三郎

古畑任三郎 第1シリーズ7話『殺人リハーサル』殺陣で殺人

時代劇撮影所での事件です。殺陣のリハーサル中に殺人事件を起こすという同音異義語が個人的には大好きなネーミング。さて、田村正和氏は時代劇俳優でもりました。本当は時代劇の撮影所のことを知り尽くしているのですが、素人を装って捜査しているという視点...
古畑任三郎

古畑任三郎 第1シリーズ6話『ピアノ・レッスン』はるばる来たぜ殺人犯

音楽院が舞台の事件です。犯人を演じる木の実ナナ氏の犯人像が印象に残るエピソードでありますが、それ以上にどうして事件を引き起こしたのかという動機の面で感動する作品となっています。嫌われ者ではありますが、芯はしっかりとしている気高き女性なのです...
古畑任三郎

古畑任三郎 第1シリーズ5話『汚れた王将』ヘボ将棋 王より飛車を可愛がる

名探偵コナンでは巻末に『名探偵図鑑』と題して、古今東西の探偵や刑事を紹介するミニコーナーがあります。名探偵コナン23巻では『古畑任三郎』が取り上げられ、作者・青山剛昌氏が好きなエピソードとして、本作品『汚れた王将』を挙げられています。 デー...
古畑任三郎

古畑任三郎 第1シリーズ4話『殺しのファックス』狂言誘拐偽装殺人

狂言誘拐事件を主軸に置いたトリックであり、ノンストップで進行する物語のテンポの良さと緊迫感、ギャグ描写との塩梅も素晴らしい名作エピソードである。何といっても犯人を演じた笑福亭鶴瓶氏のラストの顔芸は後にも後にも先にもない見どころな演出だ。 デ...
古畑任三郎

古畑任三郎 第1シーズン3話『笑える死体』正当防衛を主張します

精神科医が患者の性格を犯行計画に利用します。第1話「死者からの伝言」と同じく、女性犯人による復讐劇に分類されるのですが、古手川祐子が演じる強い女性というキャラクターが古畑との対決感を生んでいます。 また、後にも先にもないのが『古畑任三郎が喫...
古畑任三郎

古畑任三郎 第1シーズン2話『動く死体』よ、中村屋!

歌舞伎俳優が犯人であり、楽屋と劇場内が舞台となる事件であります。犯人役は堺正章さんであり、ミスター隠し芸の面目躍如の活躍で歌舞伎のシーンを見事に演じきっているのが素晴らしいです。古畑との丁々発止のやりとり、やや演技ががった台詞や動作などは思...
古畑任三郎

古畑任三郎 第1シーズン1話『死者からの伝言』招かれざる客

記念すべき第1作目にあたる作品です。作中にBGMはほぼなく、ラストシーンに少し流れる程度になっています。音は「雨」と「雷」だけで、さらに洋館という舞台だけで繰り広げられる会話劇は、舞台劇作家・三谷幸喜氏の脚本が冴えるエピソードと言えるでしょ...
刑事コロンボ

刑事コロンボ 69話『殺意のナイトクラブ』虚飾のオープニングナイト

これで見納めな最終話である。ラストの事件は男女共犯によるもので、36年前に放送された、記念すべき第1作『殺人処方箋』も男女の共犯であったと振り返る。どちらも女性は女優業だ。 シリーズ有終の美を飾る演出は、いつもの刑事コロンボとは異なる雰囲気...
刑事コロンボ

刑事コロンボ 68話『奪われた旋律』コンサート中に遠隔殺人

すでに音楽の才能が枯れ果てた作曲家が、ゴーストライターの弟子が書いた曲を自身の名前で公表する。このことを、弟子が暴露すると話したために起こる殺人事件である。音楽のゴーストライターで思い出すのは、2014年に起きた『佐村河内 守』氏の事件であ...
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