ドラマ【探偵が早すぎる】最終話「5兆円をかけた戦いが完結!」

探偵が早すぎる 最終話

©井上真偽・講談社/読売テレビ【ドラマ:探偵が早すぎる】より引用

【VS.大蛇羅一族】最終回になります。満を持して登場した大蛇羅グループの会長・朱鳥の殺害計画は、伏線の回収が気持良く決まった見事なトリックでした。探偵も見抜けなかった程ですから、さすがラスボスにふさわしいです。

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データ

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原作:井上真偽

脚本:学田学

監督:瑠東東一郎

チーフプロデューサー :前西和成

制作:読売テレビ

音楽:イケガミキヨシ

本編時間:42分

初回放送日:2018年9月20日

あらすじ+人物相関図

探偵が早すぎる 最終話探偵・千曲川光は、大蛇羅一族の殺害計画に対して事前に見破り、トリック返しを決めていく。満を持して動いたのが、グループの№2である大蛇羅亜謄蛇だ。彼は、橋田政子と十川一華に近づき交渉を持ちかける。それは、自分は一切遺産相続に関わらないというものだった。

だが、それは嘘であり、まんまと個室に閉じ込めることに成功した。あとは自然発火を駆使したトリックで焼死させるだけである。だが、それも、千曲川光は見抜いており、殺害には至らなかった。

残るは大蛇羅グループの会長・大蛇羅朱鳥ただ1人である。彼女は部下を使い、2つの殺害計画を仕組むが、あっという間に探偵に防がれてしまう。すると朱鳥は、十川一華に対して謝罪を行う。今までん罪を詫び、遺産の1割でもくれるように懇願する。グループの会長として部下の家族だけでも救いたいと語るのだった。

十川一華は彼女を許す。朱鳥は感謝をしながら、部屋から立ち去ろうとする。すると探偵は言う「なんだか腑に落ちないなぁ……朱鳥さんよぉ」。突然笑いだす朱鳥「あなたたちはここで死ぬからよ。大きなミスを犯している」探偵は振り返る、自分にミスなどないはずである……。

人物紹介

大陀羅亜謄蛇 最終話

©井上真偽・講談社/読売テレビ【ドラマ:探偵が早すぎる】より引用OLYMPUS DIGITAL CAMERA

今回の犯人:大蛇羅亜謄蛇(だいだら あとうだ)

役者:神保悟志(じんぼ さとし)

職業:大蛇羅グループ副会長

殺害方法:焼殺

動機:遺産相続阻止

概要:詳しく見る
概要:『9話』において、姉・大蛇羅朱鳥の行動を隠しカメラで録画していた。これは、十川一華と橋田政子を信じ込ませるための殺害計画の一部だったのだ。彼は話があると2人を個室に呼び出した。そこで、遺産相続に関しては一切関与しないと話す。そして、隠しカメラで録画していた朱鳥の姿を見せる。これがあれば、朱鳥が殺害に関与したという証拠になるためである。

その後、部屋から退室する際に、ドアノブを外して密室にする。あとは、太陽光を駆使し、発火しやすい絵画を発火させる。屋敷を全焼させることで逃げ遅れた2人は焼死したという事故死に偽装するのである。

なお、9話においては、屋敷が気に入っていると話していたが、殺害計画は屋敷を燃やすことである。結局燃やすんかい!と突っ込みを入れたい。さらに、姿が見えなくなった大蛇羅壬流古が心配だからと捜索すると嘘をつき、朱鳥の部屋に隠しカメラを設置する。『7話』では大蛇羅舞輝斗を信頼しているといっていたが、計画失敗後は「あんなバカ知るか」と罵っている。2枚舌な性格である。

最終決戦においては、朱鳥が大蛇羅一族が殺害に関与しているという証言を、橋田政子がテープレコーダーで録音していた。その証拠を隠滅するべく、彼女と素手での格闘戦を行っている。橋田は9話で壬流古から腹部でナイフを刺されるというケガをしている手負いの状態であった。だが、彼は普通に敗北をしている。


大蛇羅朱鳥 

©井上真偽・講談社/読売テレビ【ドラマ:探偵が早すぎる】より引用

今回の犯人:大蛇羅朱鳥(だいだら あけどり)

役者:片平なぎさ(かたひら なぎさ)

職業:大蛇羅グループ会長

殺害方法:圧殺(家屋倒壊)

動機:遺産相続阻止

概要:詳しく見る
概要:大蛇羅遇グループの会長であり、諸悪の根源である女性。「人間じゃない」「悪魔のような女」「はじめて人を憎んだ」と言われるなど散々な言われようである。が、彼女の殺害計画とは他人の犠牲に成り立っている、探偵さえも見破れなかったトリックであった。

探偵の未然に防ぐという完璧な行動を逆に利用する、部下を犠牲して事故死への伏線を作り上げたのだ。方法は屋敷を倒壊させることである。探偵に給湯器を止めさせ、ブレーカーをOFFにさせる。元々床が傾くほどの古い屋敷であり、急に電気や給湯が止まれば、倒壊してもおかしくない状況を作り上げたのだ。

探偵、十川一華、橋田政子の3人を巻き込んで倒壊させれば、殺人だと怪しまれる可能性がある。そのため、弟・亜謄蛇、娘・麻百合すらも犠牲にして殺害しようとした。その損得勘定の強い性格は、遺産狙いで大蛇羅瑛の殺害にも至ったのだろう。

瑛の殺害に関してはハッキリとは描かれてはいないが、失敗続きのマユリに凄んだ際「瑛みたいに原因不明で飛行機が落ちるわよ」 と言い、 千曲川も「甘いな!お前の両親を殺した奴だぞ!」と 一華に言ってたから証拠掴んでたようだ。

彼女の殺害計画は完璧であり、千曲川光もミスを指摘されるまで気が付くことはなかった。さっさと黙って部屋から退室していれば、完全犯罪に成功していたように思える。


十川一華 最終話

©井上真偽・講談社/読売テレビ【ドラマ:探偵が早すぎる】より引用

今回の被害者:十川一華(そがわ いちか)

役者:広瀬アリス(ひろせ ありす)

職業:大学生

概要:詳しく見る
概要:父・大蛇羅瑛が残した遺産5兆円。それを手に入れようとする、強欲な大蛇羅一族から幾度となく刺客を送り込まれ命を狙われた彼女だった。しかし、家政婦・橋田政子や探偵・千曲川光との出会いから徐々に成長していく。待ち構えてばかりではダメ。今度はこちらが動く番。そう意気込んで、大蛇羅グループ会長・朱鳥との決戦を迎えた。

朱鳥は今までの非礼をわび謝罪を行う。父・瑛の死や、最愛の母・純華の死。他にも大切な人たちを傷つけられてきた。その諸悪の根源が朱鳥である。そんな人物を許せるのか?母との病室での会話を思い出す「一華を1人にはしないからね」である。「顔をあげてください」朱鳥を許したのだ。

最終的に一華は5兆円の遺産金を受け取ったようだ。引っ越しはせず、長年住み慣れた自宅で暮らす決断をする。橋田政子は役目を終えて彼女の元から去る決意を述べるが、一華は橋田の手を取る。「好きなようにするよ。一緒にいてあげてもいいよ」。一華と橋田は再び一緒に生活を共にするのであった。

その後、探偵・千曲川とも会話をする。「また雇ってあげてもいいよ……」だが、探偵はこれを拒否し、彼女から去っていった。一華は涙を流しながら、探偵との別れを惜しんだ。一華が本当に必要としていたのはお金でも恋人でもなく父性だった。 それを千曲川は与えて去っていったのだ。

犯行計画

【密室にして焼死させる】

①大蛇羅亜謄蛇は、十川一華と橋田政子に対し、話があると個室に呼び出した。そこで亜謄蛇は、遺産金に関しては一切関与しないと誓約書を出した。また、大蛇羅朱鳥が一華の殺害を指示していた隠し撮りの動画を見せる。これを司法に出せば、朱鳥が殺人に関与している証拠になる。

②自分が欲しいのは会長の座であり、遺産や朱鳥は必要ないと、一華と橋田に信用させる。その後、一度部屋から退室する。部屋のドアノブは外せるようになっており、内側から開けることができない。一華と橋田は部屋に閉じ込められてしまった。

③部屋の絵画には、発火性の高いオイルを絵の具に混ぜ込んでいた。また、金魚鉢を設置しており、光の焦点が絵画に当たるように調整していた。太陽の熱で絵画が燃焼し、密室に閉じ込められた2人は、火災が起きたが逃げ遅れたことで焼死したように偽装できる。また、誓約書も燃えてなくなる。

朱鳥の殺害計画
【屋敷を倒壊させ事故死に偽装】

①大蛇羅朱鳥は部下に指示を出し、十川一華の殺害に向かわせる。

1人目:屋敷の配管にはボイラー室で沸かした高温のお湯が流れている。その配管を破損させ、熱湯を浴びさせる。

2人目:部屋の前に水槽を置き、その裏に隠れる。一華と橋田が入ってきた瞬間、水槽の水をぶちまける。水槽の前にはライトアップ用の照明機材があり、水がかかることで漏電を起こし、水の上に立っている2人を感電死させる。

②朱鳥は、探偵がすぐにトリックを見破ると考えた。ボイラーの熱湯配管を阻止するために、給湯器の電源をOFFにする。漏電を阻止するために、ブレーカーを落とすだろうと。屋敷は老朽化が進んでおり、床さえも傾いていた。そのため、屋敷の骨組みをさらに削り、通し柱という建物の構造上で1番重要な個所だけで建物が支えられている状況を作り上げていた。

③突如、給湯が止まり。原因不明の停電が起きる。この屋敷が倒壊しても、老朽化による事故に偽装することができる。また一華、橋田、探偵だけが倒壊に巻き込まれると怪しまれるため、亜謄蛇と麻百合も犠牲にする。探偵が未然に防いだことは、事故に見せかける仕掛けだったのだ。

推理と対決(※ネタバレ注意)

亜謄蛇のミスと探偵の推理
○部屋にはラベンダーの香りが充満していた。しかし、部屋を見てみるが、花もなければ消臭剤もない。すると壁に、屋敷に似つかわしくない新しい絵画が飾られていた。ラベンダーの香りは、画溶液のラベンダーオイルである。

○絵画には何か仕掛けがあるはずだ。発火性の高いオイルを絵の具に混ぜ込んであり、ラベンダーオイルはその匂い消しではないか?

○亜謄蛇が部屋から出た今、部屋にいるのは一華と橋田である。どうやって発火させるのか?部屋には金魚鉢が置かれていた。それが虫眼鏡と同じ役割を果たし、その光の焦点が絵画に当たるように細工していた。発火性の高いオイルを混ぜ込んで描かれた絵は、集められた光の熱により発火する。

どのように決着をつけたのか:亜謄蛇
〇亜謄蛇は部屋から離れる。後は自然発火により、2人は焼死する。成功を確信してほくそ笑んでいたが、廊下の床に滑りそうになった。近くでは掃除人がモップで水拭きをしているではないか。「おい!こんなとこ濡らすんじゃない。滑ってあぶないだろ!」

「こら、しっつれいしますた」その掃除人とは、探偵・千曲川光であった。驚いた亜謄蛇は、滑って転びマットに手をついてしまう。しかも動こうに動けない。探偵はマットに瞬間接着剤を使用していたのだ。そして、自身の計画を全て見抜かれていたようだ。

密室で火災を起こし事故に見せかける。「あの部屋は扉に細工して外に出れなくしている」亜謄蛇は、計画を見抜かれていても防ぐことはできないと高を括る。しかし、探偵は言う「出れなければ消せばいい」。事前に部屋の中には消火器を隠していたのだった。火は橋田により消火された。

千曲川光 絵画

©井上真偽・講談社/読売テレビ【ドラマ:探偵が早すぎる】より引用

探偵はトリック返しを決める。マットにはオイルが染み込んであり、虫眼鏡を使って発火させるという。散々恐怖心を与えたあと、探偵は自分の描いた亜謄蛇の絵を見せつける。「へたくそ」と亜謄蛇は返す。ご立腹の探偵に、虫眼鏡の焦点でちびちびと顔面を焼かれたのだった。

探偵のミスと朱鳥の指摘
○朱鳥から大きなミスを犯したと説明を受け、探偵は振り返る。斜め廊下、熱湯配管、水槽漏電。給湯器を止め、電気をとめた。老朽化した屋敷。床さえ傾いた別荘で突如、給湯が止まり、原因不明の停電が起きたならば。朱鳥はこの屋敷ごと倒壊させるつもりである。未然に防いだことは、事故に見せかけるためのトリックの一部であったと気が付いた。
どのように決着をつけたのか:朱鳥
〇朱鳥は木槌を使い、通し柱を破壊しようとしていた。その間、大蛇羅壬流古は逃走用の車を持ってくるように指示される。通し柱を壊せば屋敷は倒壊し計画は完了する。だがそこに現れたのは、屋敷内から出られるはずのない千曲川光だった。さらに十川一華、橋田政子までも脱出しているではないか。朱鳥は困惑する、いったいどうやって?

『てこの原理』だと探偵は説明する。探偵たちが閉じ込めらた広間の扉は、ふすまを閉めたと同時に重りを垂らすバランスを保った。部屋からでようとすると重量比が崩れて倒壊する。この、バランスを保つために、広間に置き去りにされた「亜謄蛇」と「麻百合」に協力しようと声掛けして、壁の張にぶら下がってもらい、その間に脱出できたのだ。(大蛇羅の2人は騙されてぶら下がったまま)

「この……ペテン師が!」そう言い、朱鳥は懐から拳銃を取り出した。だが探偵は投げナイフを2本投げて彼女の動きを封じた。すぐに拳銃を回収する。しばらく話をしていると、探偵の背後から大蛇羅壬流古が戻ってきたのだった。

大蛇羅壬流古 覆面

©井上真偽・講談社/読売テレビ【ドラマ:探偵が早すぎる】より引用

「君は、大きなミスを犯した。それはね。愛だよ。愛がなかったんだ」。「壬流古!この男を殺しなさい」朱鳥は指示する。だが、彼は探偵の脇をすり抜けていった。「この男は壬流古ではない」。包帯を外すと、壬流古だと思っていたのは「大蛇羅貴人」であった。

壬流古の身長は175㎝。千曲川より少し小さい。しかし、広間で見た時の壬流古は、背中を丸めてカモフラージュしていたのにも関わらず、千曲川と身長は変わらなかった。さらに、革靴の底を削って身長を合わせていた。千曲川は拳銃を貴人に手渡す。

「なぜ瑛兄さんを殺したー!」貴人は、朱鳥に対して復讐をしに来たのだ。探偵はつぶやく「神のものは神に…カエサルのものはカエサルに」一華「ダメ。殺しはあなたのポリシーに反するでしょう」千曲川「プレゼントだ」橋田「彼は全て未然に防いでいたのです」千曲川「さあ、行こう」

貴人が拳銃の引き金を引くが、銃弾は発砲されない。朱鳥は探偵から投げられたナイフを抜き取り、貴人を殺そうとする。だが、ナイフに糸が括り付けられていた。もう1本のナイフは通し柱に連携しており、柱が崩れ落ちる。

一華「神のものは神に……、カエサルのものはカエサルに……」
千曲川「トリック返し」
屋敷は倒壊した。全ての元凶である大蛇羅一族を飲み込んで。

三幕構成

個人的な疑問点

16:15~千曲川光が、紙芝居を用いてトリック返しの説明を行うシーンにて。千曲川「知りたい?どれくらい知りたい?」と、テンション高めに橋田政子に聞き返している。その際、橋田の表情は思わず吹き出しそうであった。

なんとか口に出した台詞が「……おちゃ」なのだが、すぐにカットされている。千曲川光を演じる滝藤賢一さんのアドリブで、上手く橋田政子を演じる水野美紀さんが上手く返せなかった?「おちゃ」に続く言葉、「おちゃらけたことを」など言うつもりだったのだろか。

まとめ

大蛇羅朱鳥のトリックは見事でした。探偵の未然に防ぐという行動を、逆に殺害計画に利用する。このドラマの謳い文句『やられる前に、やり返す!犯罪防御率100%』を見事に使い鮮やかな伏線回収です。片平なぎさ氏の、オーラと言いましょうか?ラスボス感が凄い。

ラストシーン
千曲川「話ってなんだ。こんないい感じの場所にきたからといって受け取った報酬はかえさんぞ」
一華「いや5長円うけとったはいいけどどうつかえばいいかわかんない」
千曲川「わたしに全部わたせばそのなやみは全て解決する」

一華「それはない」
千曲川「ないんだ」
一華「ないよ……。でもまぁ。また雇ってあげてもいいよ」

千曲川「はっはっは君はもう襲われることはない。ということは私を雇っても意味はない。
私もトリック返しができないストレスがたまるだけだ」
一華「そんなんわかんないじゃん」
千曲川「わたしははやくお酒を飲みたいんだ。君のせいで皿洗いをしなければ飲めなかった
あのお酒をたらふくな。失礼する」

一華「ちょっと待ってよ。なにこの離れ方?これでばいばい。ねえさよならくらい言わせてよ」
千曲川「そんなに親しい仲になったつもりはない。バーに戻る。あー本当に無駄な時間だった。
あーそうだ」
一華「んー」

千曲川「君に渡すものが」
一華「なにぃ‼」
千曲川「君が叫んだ時、扁桃腺が見え、少しだけ赤く腫れていた。君は三日後に風邪を引く
私はそれを未然に防いだんだよ」

一華「もうー早すぎるは大丈夫だわ」
千曲川「バカだから風にもきがつかないのか?いますぐ帰って寝ろ、ほら。」
一華「ねえ待ってまだ話あるんだけど」

千曲川「近寄るな。風がうつる」
一華「もうーばかーばいばい変人」
探偵は一度も振り返らずに、その場を後にした。泣き顔をしている一華の背景には夜空があり、そこには探偵が早すぎるの文字が浮かび上がったのだった。

天真爛漫な主人公だから緩和されていますが、天涯孤独の少女が周りの人間にどんどん裏切られても健気に明るく生きているのを保護者二人(橋田政子・千曲川光)が見守ってる物語になります。

一華が本当に必要としていたのはお金でも恋人でもなく父性だった。 それを千曲川は与えて去っていった。 カッコいいですね。若手イケメンじゃ出せない空気です。

以上、【探偵が早すぎる】最終話「5兆円をかけた戦いが完結!」でした。