【探偵が早すぎる】2話「最速の探偵VS最恐の一族」

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©井上真偽・講談社/読売テレビ【ドラマ:探偵が早すぎる】より引用

【VS.整形外科医】犯人が分かった状態で進む倒叙形式ですが、視聴者への隠し事もあります。実行犯は整形外科医の三田村博です。彼の台詞や言動には、どこかおかしな点があり、2周目で見てみるとまた違った視点で見ることができるエピソードになっています。

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データ

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原作:井上真偽

脚本:学田学

監督:湯浅弘章

チーフプロデューサー :前西和成

制作:読売テレビ

音楽:イケガミキヨシ

本編時間:42分

初回放送日:2018年7月26日

あらすじ+人物相関図

整形外科医の三田村博は、骨折をした十川一華の主治医であった。彼女の経過は良好であり、間もなく退院をする運びとなる。しかし、それでは困るのが三田村だ。実は彼は、一華の殺害を依頼された刺客だったのだ。

どうやって殺害をしようかと、アレルギー検査結果を見つめていると、僅かながらに「小麦」に対してのアレルギーがあることが分かった。三田村は塗り薬を処方させ、皮膚から徐々に小麦を蓄積させる。症状が出始めた頃に激しい運動をさせ、アナフィラキシーショックを引き起こさせて殺害する計画を思いついたのだった。

人物紹介

©井上真偽・講談社/読売テレビ【ドラマ:探偵が早すぎる】より引用

今回の犯人:三田村博(みたむら ひろし)

職業:池田鉄洋(いけだ てつひろ)

殺害計画:アナフィラキシーショック

動機:口止めの見返り

概要:詳しく見る
概要:栄徳総合病院に勤務する整形外科医の男性。1話で車にはねられた、十川一華の主治医でもあった。既婚者であるが、看護師の『木下エリ』とは不倫関係にある。そのことを加藤康子に知られてしまい、妻にばらすと脅される。口止めの見返りに、殺害計画に協力することになってしまった。

当初はどうやって殺害したものかと考えていたが、一華のアレルギー検査結果を見て、僅かに小麦アレルギーがあることを知る。過去に、小麦成分の入った石鹸の使用により、大勢の利用者が小麦アレルギーを発症、死亡した人もいるという新聞記事を思い出した。

翌日には一華に、小麦成分入りの塗り薬を処方する。日常的に小麦に接する機会を作ることで、激しいアレルギー反応を誘発できる 経皮感作(けいひかんさく)という症状に着目したのだ。これに加え激しい運動による、2つの相乗効果での運動誘発アナフィラキシーでの殺害を目論んだのであった。

趣味としては、ランニングらしい。毎朝走って病院に通勤しており、走らないとなんだが気分が乗らないのだそう。診察室内で、木下エリと一緒にいる際には、結婚指輪を外している様子。外を良く走るためか、指輪を外した薬指には日焼けの跡が残っている。

最後は筋肉痛を癒す塗り薬を、千曲川から小麦成分の入った塗り薬と中身を入れ替えられていたようで、知らず知らずのうちに自身が小麦アレルギーを発症していた。朝のジョギングで病院に到着すると、運動性アナフィラキシーを引き起こし、ドクターたちに抱えられて病院内へ退場した。


©井上真偽・講談社/読売テレビ【ドラマ:探偵が早すぎる】より引用

今回の犯人:加藤康子(かとう やすこ)

役者:山田真歩(やまだ まほ)

職業:理学療法士

概要:詳しく見る
概要:栄徳総合病院に勤務する理学療法士の女性。容姿に不満があるらしく、昔から苦労してきたのだと話す。整形外科に通っていた所、大蛇羅麻百合から十川一華の殺害を依頼させる。大蛇羅グループの傘下である病院に勤務もしており、都合が良かったのであろう。報酬として提示されたのは、小切手に好きな数字を書いてよい。お望みの容姿に変えることであった。

自身では殺害を計画せず、三田村博が不倫をしていたという情報を口止めする見返りに、彼に殺害を依頼した。喫煙者であり、休憩時間にはタバコを吸っている。ただ、患者や他の看護師からは「タバコ臭い」と嫌がられている節がある。

最後は千曲川に、喫煙者用の禁煙パッチを首筋に塗布されていた。海外製で発売中止された強力な副作用があるらしく、塗布されたことを知らずにタバコを吸い、激しい呼吸困難に陥った。翌日には、まだ本調子ではないのか?車椅子で移動していた。


©井上真偽・講談社/読売テレビ【ドラマ:探偵が早すぎる】より引用

名前:十川一華(そがわ いちか)

役者:広瀬アリス(ひろせ ありす)

概要:詳しく見る
概要:1話で大蛇羅麻百合に路上へ突き飛ばされてしまい、右手足の骨折をする。そのため、栄徳総合病院に入院をしていた。前エピソードで退院許可は下りたものの、定期検査で再び病院へ訪れていたのだ。主治医は三田村博であり、奇しくも自身を殺害する刺客となった。

血液検査の結果、微量に小麦アレルギーがあることから、日常的に小麦に接する機会を作り、激しい運動をする。結果として、誘発性アナフィラキシーショックを引き起こさせ殺害されそうになる。小麦成分は、処方された塗り薬『スタデルリン』に入っているようで、毎日塗ることで、皮膚から吸収される経皮感作によって徐々に小麦アレルギーが起こるようである。なお、スタデルリンは架空の薬である。

骨折後のリハビリでは、他患者からガン見されるなど、美人であることが伺える。また、千曲川が知り合った年配の男性「ばんば」さんも、タイプであると語っていた。家でもリハビリと称し、橋田が近所から集めた服を畳むことになってしまう。しかし、橋田からは「畳んだんですか?」と畳み直されてしまう。2.7㎜ずれがあり、左右対称ではなかったらしい。

水泳が得意なようで、2か月後に県のスイミング大会に出場する予定であった。怪我の程度を心配していたが、骨折の経過は良好であり、あと1週間でギブスが外せる予定となっていた。三田村の観察通り、1週間後にはギブスを外し、プールで泳いでも良いという許可が下りる。練習がてら、早速友人である未夏と、『50m無呼吸アプニア』というフィン水泳をしていた。

1話で5兆円の相続権を得る。しかし、大蛇羅一族から命を狙われると分かると、相続権利を破棄してしまう。しかし、5兆円という大金を破棄するという行為の前に、かなりひきつった表情をしていた。また、右手骨折により本調子ではなかったため、左手で書類に記入をした。

千曲川には「もう、あなたはいらないの」と、遺産相続権利放棄を伝える。「じゃあ、もう君に用はないと」彼はその場を立ち去った。いつも千曲川から見守られ(監視)ていたのだが、いなくなってしまうと不安だったようで、しばらくオドオドとしていた。

しかし、大蛇羅一族が病院系列も傘下に収めていることを「Resarch」という検索サイトで知る。これにより、栄徳総合病院で亡くなった母の死が、彼らに関わりがあるのではないかと考える。彼らに真相を聞くべく、遺産相続破棄の書類を破り捨て、戦う決意をしたのであった。

スマホアプリ『TaIking』という、lineのようなアプリを使用している。会話する人物としては、よく一緒にいる「未夏」「律音」であった。『★I.M.R★』という、3人の頭文字を合わせたグループも作っていた。また、『京ゼミ』という大学ゼミに所属しており18人いるようだ。

千曲川から鞄の中を見られる。中身はすごく汚いらしい。小麦アレルギーに微量な反応があったが、その他にも「スギ/ヒノキ/ハンノキ」といった木くずにもアレルギーがあるようだ。城之内翼に惚れているが、別れを告げたはずの千曲川が傍におり、思わず城之内に、口に含んでいたオレンジジュースを吹きかけてしまう。

犯行計画

【アレルギー症状を引き起こしアナフェラキシ―ショックで殺害する】

①三田村博は、十川一華のアレルギー検査結果を見る。そこで、彼女は僅かに小麦アレルギーであることを知る。そこで、皮膚の塗り薬(小麦成分入り)を処方する。1日3回塗るように促し、日常的に小麦に接する機会を作る。皮膚から吸収する、経皮感作の効果を狙った。

②塗り薬に加え「スタテルリン」という海外製の保湿ローションを大蛇羅グループが仕入れる。これも小麦成分が入っており、数ヶ月かかって引き起こす予定を数週間に早めた。加藤康子は、偽物の患者を使い十川一華に引き合わせる。その保湿ローションを一華に渡した。

(②に関しては、三田村は知らなかったと考えられる。26:23~で、「症状が早い様な気がするな」というセリフがある。本来ならばもう少し時間をかけて症状を進行させるつもりだったようだ。そのためこれは、加藤康子の独断であろう)

③一華にアレルギー症状が見られ始める。プールで泳ぐ許可を出す。激しい運動とアレルギー症状という2つの相乗効果で、運動誘発アナフェラキシ―ショックを引き起こす。これで彼女を殺害することができる。

推理と対決(※ネタバレ注意)

犯人の犯したミス
〇十川一華はリハビリ室で、ギブスをはめた患者から保湿ローションを貰った。患者は「前かさかさだったんですけど、毎日自分で塗ってたらこんなにツルツルになってたんですよー」と話していた。しかし、指先までギブスで固めた腕で、どうやって反対側の自分の肘まで塗ることができるのか?不可能である。

〇病院内、病室とくまなく探したが、保湿ローションを渡した患者はいなかった。そうなると誰が連れてきたのか?あの患者が偽物だと知っていて、十川一華に引き合わせた人物。理学療法士の加藤康子だけである。

〇三田村博の左手の薬指には、指輪を外してできたような日焼けの後があった。彼は看護師と不倫関係にあるのではないか?この関係に気が付いた加藤康子は、三田村博を脅していたに違いない。

どのように決着をつけたのか
〇加藤康子は病院外にあるベンチに座り、タバコを吸っていた。ふいに、首筋を誰かに触られた。そこには、千曲川光がおり「ライターを貸してくれませんか?」と話す。彼は葉巻を吸ったが、自分には合わないとむせかえっていた。そしておもむろに、こう語り始めた。「十川一華は今頃プールで溺死しているかも知れませんね」

驚く加藤にこう続ける。「三田村先生が処方した塗り薬には小麦アレルギーを誘発する成分が入っている」と、アレルギー症状が出ているのにプールを進めたということは、症状が悪化して溺死するはずだと。加藤は今すぐ警察に電話すると話す。しかし、千曲川はその心配はないと話した。

「すでに中身を入れ替えましたから」すると、苦しそうな顔をしながら走って通勤している三田村博の姿があった。彼はすぐに病院内に担ぎ込まれる。三田村の筋肉痛の塗り薬の中身を入れ替えて、彼自身が小麦アレルギーの症状を引き起こしてしまったのだ。

そして、千曲川は「主犯がいた。誰かに脅され、彼女を殺そうとした」とも話す。共犯者は加藤康子であると断言する。十川一華に保湿ローションを渡した患者は、病院にはいなかった。患者は偽物であり、それを知っていて連れてきたのは加藤だけである。

全てを見破った千曲川、加藤は動揺しタバコに火を点火した。すると、激しい呼吸困難に陥る。千曲川が最初に声を掛けた際、首筋に海外製品の強力な副作用がある禁煙パッチを貼っていたのだ。意識が途切れる前に加藤は聞く、「確かにアレルギー症状がでていたはず……いったいどうして」

千曲川は答える。「彼女(一華)には小麦アレルギーの他、木くずにもアレルギーが微量ながらあった」千曲川が木くずのかかる建築現場の仕事をして、一華の前で木くずを払っていたのはこのためだったのである。そう聞くと、加藤は気を失った。

三幕構成

余分な情報

栄徳総合病院について
【栄徳総合病院】

住所:東京都武蔵野市南鷹宮3-13-1

開業:1976年1月12日

院長:益田卓也

病院理念:安全で最適な医療を提供し、「愛し愛される病院」として社会に貢献する。

※住所番号を調べると、現実では『吉祥寺南町コミュニティセンター』という建物がたっている。

十川一華の服装について
今エピソードでは十川一華は、上着として英文が書かれたシャツを着用していた。
①BUT I WILL FIND=「しかし、私は見つけるでしょう」
②YOU SURF=「あなたがサーフィン」

まとめ

【敵を騙すには味方から】

今回の事件の特徴としては、必ずしも十川一華を完璧に守り切っていないという事が挙げられます。実際に一華は、水泳による激しい運動で、アレルギー反応が悪化してプールで気絶してしまいました。ただ異変に気が付いた、橋田により救出されます。

橋田は自宅待機している事が多く、プールへ来るということは、千曲川は一華がプールで発作を起こすはずだと、彼女に事前に連絡していたに違いありません。橋田と千曲川は、一華に対してはあえて何も伝えずに、犯人の計画通りに事を進ませました。

千曲川は犯人の計画を既に見破っており、途中で止めることができたはずです。なぜ、あえて計画を実行させたのか?犯人の三田村が、『アレルギー反応が出ている患者(一華)に対し、激しい運動であるプールで泳ぐ許可を与えた』という大義名分が欲しかったのではないでしょうか。

通常の医者であるならば、アレルギー反応が顕著に見られる患者に対しては運動は進めないはずです。それなのに、三田村は一華に運動の許可を与えました。千曲川にしてみれば、逆トリックをどうしても決める為に、相手が罪ある証言をしたという一声が欲しかったのかもしれませんね。

以上、「最速の探偵VS最恐の一族」でした。