実験刑事トトリ 第3話『偽りのメロディー』あらすじと感想

実験刑事トトリ 偽りのメロディー

【VS.ピアニスト】女性犯人が2回続きましたがここで男性犯人が初登場します。遊び相手だった女性に別れを告げ、本命と婚約することを伝えたら「人生をめちゃくちゃにしてやる!」と言われてしまうんですね。

これから先の輝かしい未来のために犯行を決意するのはピアニスト・小岩井俊樹。こともあろうに婚約者に睡眠薬を飲ませアリバイ作りに利用します。

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データ

データ:詳しく見る

脚本:西田征史

製作統括:谷口卓敬

制作:NHK

演出:田中健二

音楽:佐藤俊彦

本編時間:58分02秒

公開日:2012年11月17日

あらすじ+人物相関図

実験刑事トトリ 3話「偽りのメロディー」人物相関図ピアニスト・小岩井敏樹は、大学時代からの恋人・花村梓との関係を終わらせようとした。勤務する音楽大学の学長の娘・愛子との婚約が進んでいたからだ。そのことに激怒した花村は、あることないことをでっちあげて、人生を終わらせてやると脅してきたために殺害を決意する。

ワインに睡眠薬を入れ愛子を眠らせると、別荘から花村のマンションへ移動した。ベランダから落下死させると、シンガーソングライターでもある彼女の歌詞を切り取り、人生に絶望し自殺した遺書に見せかける。別荘に戻り時計の針を戻すと、愛子に僅かな間だけ眠ってしまったように思わせたのだった。

人物紹介(キャスト)

小岩井 俊樹

今回の犯人:小岩井 俊樹(こいわい としき)

役者:山口 馬木也(やまぐち まきや)

職業:ピアニスト

殺害方法:転落死

動機:口封じ

概要:詳しく見る
ピアニストの男性。大学時代からの恋人・花村梓との関係を終わらせ、勤務する音楽大学の学長の娘・愛子との婚約が進めていた。激怒した花村から、あることないことをでっちあげて人生を終わらせてやると脅してきたために殺害を決意する。

大学時代からピアニストとして活動しており、歌手を目指していた花村から色々と音楽についてのアドバイスを求められたそうだ。彼女とは何年も交際を続けていたようであるが、同時に勤務する音楽大学学長の娘・白川愛子との婚約を進めていた

あんまり売れていない歌手の花村梓。学長の娘で若い白川愛子。これから先ピアニストとしても、勤務する大学での出世コースを見据えると、どちらを天秤に掛けるのかは苦渋の選択だったのか、別にどうでもいい遊び相手であったのだろうか?

別れ話を切り出したレストランで顔面に水をぶっかけられ、「人生むちゃくちゃにしてやる!」と言われたからには、花村の並々ならぬ私怨を感じ取ったのか、殺人という手段をも選択してしまったことは早計と言えよう。

部屋にはモーツァルト交響全集やベートーヴェン・ピアノ作品全集1~12のCDがあり、冒頭で弾いた曲は『月光』であったりとクラシック畑出身なのであろう。

最新のコンサートは、『小岩井俊樹 ピアノリサイタル~旋律へのまなざし』で、
2012年10月16日(火)横浜ベイフューチャー小ホールで開催された。女性ファンも多くおり、コンサート後には花束を贈られている。


花村 梓

今回の被害者:花村 梓

役者:佐藤 仁美

職業:シンガーソングライター

概要:詳しく見る
シンガーソングライターの女性。恋人・小岩井俊樹からレストランで別れ話を切り出されると、顔面に水をぶっかけ、絶対別れないと言い放つ。勤務する大学に乗り込み、あることないことを言いふらして、「あんたの人生めちゃくちゃにしてやる」とほぼ脅迫ともとれる言葉をふっかけた。

小岩井は大学時代の後輩であった。歌手を目指していた彼女は、当時からピアニストとして活躍していた彼に頼み、色々とアドバイスを受けていたようだ。ここから徐々に恋人に発展していったのであろう。

CDを出しており、『YOU』『太陽ノムコウヘ』『夜空』などのアルバムがあった。普段はbarでアルバイトをしていたとのことで、歌手としてはまだ成功はおさめていないのであろう。そんな彼女の大ファンが牧村陽介であり、昔から応援をしているようだ。

barでの勤務態度は良好であり、時折歌っていたりもしているようだ。その歌声は、店長によると”ソウルフル”であると評価され、変わったことなどは隠すタイプであったと言われている。

歌手として喉を大切にしており、喉に良い飲み物として『カリン酒』『赤ジソ酒』を造っていた。マンションの部屋番号は405号室。死因は落下による頸椎損傷であった。

犯行計画/トリック

『僅かな間だけ眠ったかのように思い込ませる』

➀別荘で婚約者に睡眠薬が入ったワインを飲ませる。誕生日プレゼントにと、リサイタルで弾く曲を聴かせた。婚約者が眠ったのを確認し、鞄からスマホを抜き取り車に置いた。そのまま被害者のマンションまで車で移動する。(スマホを回収するのは起きた際に時間を確認させずに済むため)

➁部屋に入って会話をしていく。ソファーに座ると気付かれないようライターを置いた。指紋が付かないようにベランダの窓を開けると、被害者にライターを持ってこさせた。ベランダから外の景色を見る被害者を後ろから持ち上げて転落死させた。

➂シンガーソングライターでもある被害者の歌詞の一部を切り取り、遺書に見せかける文章を残した。再び別荘に戻ると、時計の針を「22時39分」→「21時39分」に戻した。婚約者が目を覚ますと、少しの間だけ眠ったかのように思い込み、犯行時刻にはアリバイを証言してくれる。

小ネタ・補足

〇トリックとしては、刑事コロンボ38話『ルーサン警部の犯罪』を彷彿とさせる。

〇安永哲平を演じる『高橋光臣』氏によると、43分10秒~のシーンは、手に蚊が止まり、血が吸われたまま撮影が行われていたようだ。(オーディオコメンタリー43分30秒より)

〇犯人・小岩井俊樹の自宅には、「ベートーヴェン・ピアノ作品全集1~12」が置いてあった。演奏者は『アンジェイ・ランゲ』という人物らしいのだが、架空の人?

まとめ

犯人VS刑事の対決感が強くなったエピソードでした。2人がタッグを組むバディものの刑事ドラマは良くあるのですが、どうしても犯人が分かった状態で進む倒叙形式ではその設定が邪魔になってしまう場合も多いです。

古くはシャーロックホームズとワトソンというコンビが有名です。ホームズが推理の過程を聞かせるために、ワトソンという大事な助手という聞き手が必要になのです。では、倒叙形式の推理の聞き手は誰なのか? 犯人です。

今回、都鳥博士は有給休暇という名目で単独捜査を行いました。安永刑事にはごめんなさいなのですが、今まで安永が推理の聞き手になっていたのが、犯人にシフトチェンジする場面が多くなることで、丁々発止のやりとりというものも必然的に多くなり楽しむことができたのです。

第3回ということもあり、十分『実験刑事トトリ』というストーリー展開と、捜査を行う都鳥&安永の関係性とキャラクターというものが視聴者も重々承知できたため、物語にアレンジを加えることができるようになったんですね。

以上、『偽りのメロディー』でした。