実験刑事トトリ 第5話『二人の絆〜実験刑事が最後に見たもの』あらすじと感想

実験刑事トトリ 最終話「二人の絆」

【VS.音響機器メーカー社長】実験刑事トトリ第1シーズンの最終回になります。犯人役には『竜雷太』氏を迎え、足を骨折したことを利用して、歩けないフリをすることで周囲を欺き続けた彼は、会社を乗っ取った腹心の部下を殺害します。

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データ

データ:詳しく見る

脚本:西田征史

製作統括:谷口卓敬

制作:NHK

演出:堀切園健太郎

音楽:佐藤俊彦

本編時間:58分02秒

公開日:2012年12月1日

あらすじ+人物相関図

実験刑事トトリ 最終話「二人の絆」人物相関図大手音響機器メーカー『石峯テクニカ』の社長・石峯公一朗は、腹心の部下・和田隆臣から、役員会議で改革を理由に解任されてしまう。興奮して掴み掛ろうとした石峯であったが、バランスを崩して転倒したことで左脚を骨折したことで、車椅子での生活となったのだ。

それから1年。エレベーターを故障させると、引き継ぎ忘れていた資料があると和田を自宅に呼び出した。1Fまで資料を取りに向かわせると、今まで立てないフリをして周囲を欺いてきた石峯は、強盗を装い和田を撲殺。自身は歩くことができないことを主張したアリバイを作り上げたのだった。

人物紹介(キャスト)

実験刑事トトリ 石峯公一朗

今回の犯人:石峯 公一朗

役者:竜 雷太

職業:音響機器メーカー社長

殺害方法:撲殺(置物)

動機:社長の座に戻る

概要:詳しく見る
音響機器メーカー『石峯テクニカ』の元社長の男性。業績不振を理由に、役員会議で腹心の部下・和田隆臣から社長の座から降ろさせてしまう。激怒して掴み掛ろうとした際に、椅子に足が引っかかり転倒し左脚を骨折してしまう。リハビリを拒否したために筋力が衰え、車椅子での生活になってしまうが、これは1年がかりで完成させる殺人計画の一端であった。

『石峯テクニカ』は、52年前に創設した会社で、業界の常識を打ち破る革新的なアイディアで売り上げを伸ばし、1代で大手オーディオメーカーまで成長させたカリスマ社長である。また、新人教育などはせず、自身の生きざまを見せることで部下を導いていったと語る。

『胸を張って立ってみる。他人の意見に流されず、自分の足でどっしりと構えることから全てが始まる。だが、そこから見える景色は誰もが見ているもの。だから股の下から覗け。どっしりと構え、他人と違う視点で物事を捉える。そうやってここまで生きてきた』

こういった考えもった一方、和田からは『老害』と役員会議でけなされ、乗っ取られる形で社長の座を奪われる。

妻は息子・雄太郎を出産まもなく病死している。本来ならば雄太郎を次期社長にしたかったのだが、3年前(25歳)に交通事故で死亡してしまった。待ちに待った跡継ぎ、厳しく接していたためか関係は折り合いが悪かったようだ。


実験刑事トトリ 和田隆臣

今回の被害者:和田 隆臣(わだ たかみね)

役者:鶴見 辰吾(つるみ しんご)

概要:詳しく見る
音響機器メーカー『石峯テクニカ』の現社長の男性。1年前に業績不振を理由に改革を進め、役員会議で社長・石峯公一朗を失脚させ、自身が社長となった。再生プランとして、富士山工場の撤退、500人規模の人員削減、慈善事業部門の廃止を提案した。

その後、1年ぶりに再会した石峯は、「君の判断は間違ってなかったな」と言っているあたり、改革は成功したのであろう。

その他・キャスト

〇家政婦・佐々木信子(角替 和枝

〇隣の家の住人・柴田(上田 耕一

〇帝都大学准教授・羊谷 善治(山本 耕史

犯行計画/トリック

『架空の強盗犯の仕業に偽装』

 ➀左脚を骨折後、リハビリを拒否したことで筋力が低下、車椅子生活を余儀なくされる。しかし、密かにリハビリに励んでおり、誰からも悟られることなく歩けるようにまで回復していた。それから1年後、自宅に引き継ぎ忘れた資料があると被害者を呼び出す。

➁1階と2階を移動するエレベーターの配線をいじり故障させておくと、自分に代わって被害者が1階にある書斎から資料を取りに向かった。石峯は置物で撲殺後、酒を買いに向かわせていた家政婦に「1階から窓が割れる音が聞こえた」と携帯で連絡する。

➂家政婦が戻るまでの間、玄関の窓を割る姿を、隣人に目撃させた。前日にはゴミ袋に入った貴金属を家政婦に捨てさせており、強盗犯が居合わせた被害者を撲殺したように偽装。そのうえで、自身は車椅子での生活を余儀なくされており、2階から犯行現場の1階まで移動することはできないと主張。

小ネタ・補足・元ネタ

〇39分54秒~の屋上シーンは、NHKの屋上である。

〇犯人・石峯公一朗の息子が書いた『絵』は、美術学校の学生に描いてもらったそうだ。3日くらい徹夜したとのこと。(52分50秒:オーディオコメンタリーより)

〇1話~5話まで毎回登場するアイドル『マコリン』を演じた『栗山千明』氏のシーンは、スケジュールの都合で1日で全て撮り終えたそうだ。(54分50秒:オーディオコメンタリーより)

まとめ

いわゆるワンアイディアのエピソードです。どこで犯人だと思っているのかが早い段階で提示されており、作中で都鳥刑事も言っていますが、「どうやって立たせるか」だと話しておりました。

問題のどうやって立たせるかのラストシーンなのですが、良い場面だと思いますよ……。でも、ひどくバカっぽく見えちゃう‼ BGMの力で感動したくもなりますが、やはりシュール過ぎる‼‼‼‼‼

社員一同を集めた会議で上記のやりとりは行われるのですが、社員視点からすれば『一体何を見せられているんだ?』と滑稽なように思えてしまうのです。倒叙もののラストというのは、犯人VS刑事という1対1の構図が理想的で美しいと私は思います。

さて、ワンアイディアものであるために、その他の部分でどう尺を稼ぐのかがこのエピソードには組み込まれていましたね。都鳥博士を慕う、新キャラクターな準教授『羊谷くん』の登場です。動物学者として戻ってくれるように頼むんですね。

安永刑事と羊谷くんでの都鳥博士を取り合う三角関係は、一体どうなるんだ⁉とサイドストーリーを展開することで興味を引き付けるんですね。さらに、もう1つのオチ。

「カラスが10羽集まるとどうなるのでしょう?動物について僕が知らない事をご存じだとは。教えて下さい。カラスが10羽集まるとどうなるか」

安永刑事が中盤、カラスのネタについて小話を話す場面があるのですが、このオチが最後に披露されることで、二人のユーモラスで軽い関係というものが引き立ちました。第2シーズンもあるのですが、DVDやBlu-rayが発売されておらず、配信もないのが残念なのです。(見れない!)

以上、実験刑事トトリ『二人の絆〜実験刑事が最後に見たもの』でした。