1968年に放送された『刑事コロンボ』は、日本でも放送が始まると徐々に人気に火がついていき、国民的番組にまでなりました。近年では、「新しい4Kチャンネルでの全話放映」という、スーパーハイビジョン開設に伴う目玉番組に選ばれるなど、50年経っても色あせない魅力があります。
私は2017年に再放送されていた刑事コロンボを見て、その面白さにはまってしまいました。丁度、見たのが31話『5時30分の目撃者』からだったので、どうせならば1話から一気に見てみたい!そう思いDVDとはまた違う、高画質なBlu-rayが発売されていると知り購入に至りました。
商品概要と外観
■縦8.2㎝×横28.3㎝×長さ18.2㎝
■重量:2.11㎏
■初回生産限定封入特典:1話「殺人処方箋」日本語吹き替え台本
■封入特典:「刑事コロンボ完全版ブックレット」町田暁生氏による各エピソードの解説
■収録枚数:35枚
■言語:英語/日本語/英語字幕/日本語字幕
MOCO’Sキッチン流し見するの結構好きなんだが、何故かこのロゴ見るたびに笑ってしまう。パロディ見過ぎかな。 pic.twitter.com/c5Os16BQxP
— gyt (@gyt_pixiv0nijie) March 11, 2018
外観は木箱のようなBOXになっています。材質は硬い紙素材で、お高いクッキーが入っていそうな手触りです。中央に描かれているのはコロンボ警部ですね。木箱に焼印を押したようなイラストタッチになっています。なんだか、『MOCO’Sキッチン』のロゴみたいな第一印象を受けました。
BOXの中身
Blu-rayが6枚。3枚と3枚の高さで重なっています。初回限定生産には、『殺人処方箋・吹替台本』。そして、普通に購入してもついてくる封入特典、『刑事コロンボ・完全版ブックレット』が、BOX内に入っております。
ディスクケースと中身
それぞれのディスク表紙には、コロンボ警部が載っています。ひとつのケースにつき、6枚ほど円盤が入っておりますので、合計で35枚の円盤があることになります。
初回限定生産の封入特典『殺人処方箋』吹き替え台本
■ページ数:124ページ
■サイズ:縦242㎜×横170㎜
1972年に作成された吹替台本を縮小して複製された物になっています。中身を少しだけ見ていただくと、お判りでしょうか?何と、全て手書きで書かれていたんですね。非常に読みやすい文字で、もちろん最後のシーンまで描写されています。
復刻版として発売されていた物もありますが、コロンボファンの人口も多いため、もはや台本の類は入手困難であります。そんな中、当時を知る1つの資料として、この初回限定封入はありがたいと感じました。発売時に予約した方だけが手に入る……、といったことはありません。
初回限定生産品に付属している為、その商品が無くなり次第終了です。刑事コロンボのBlu-rayは、2011年12月2日に販売が開始しております、私自身は2017年4月4日購入ですが、しっかりと台本が入っておりました。また、Twitterで購入している人をリサーチしたのですが、2019年9月24日で投稿された方も台本が入っていたようです。
初回生産が多かったのか、買う人が少ないのか……。しかし、一応は限定生産に限り封入されているので、いつかは無くなってしまうのでしょうね。
封入特典『刑事コロンボ完全版ブックレット』
通常特典として、必ず封入されている冊子になります。刑事コロンボの歴史から、各エピソード。なんと、全69作品について解説されております。キャストだったり、吹き替え声優だったりと凄く便利ですね。解説を編集された方は、『町田暁生』さんです。刑事コロンボ研究の第一人者であり、コロンボに関する事柄であれば、ほとんど携わっているのです。
内容的には、書籍『刑事コロンボ 完全捜査ブック』の簡略版にも思えるのですが、書いてある内容に違いがあります。この冊子でしか見れない情報なども載っているため、合わせて読むと、また面白いですね。
起動画面に関して
1枚のディスクに、2話ずつ収録されています。非常に操作しやすい画面であり、映像も綺麗であります。Blu-rayディスクの中には、かなり劣悪な操作画面(例えば映画『sting:スティング』)な物もありますが、大変シンプルで使いやすいです。
エピソードによっては音楽&SEトラックも聞くことができるようになっており、個人的には大好きな11話『悪の温室』のBGMは必聴です!
メリット
単純に映像が綺麗です。21話『意識の下の映像』という、サブリミナル効果を駆使したトリックで完全犯罪を企てた犯人がいるのですが、ラストシーンではうっすらと『涙』を流していたんですね。これは、DVDでは気が付かなかったという人も多いようです。洋服のシワ、顔の表情など、小道具に至るまで堪能できます。
また、音声に関しては、旧声優の吹き替え、追加吹き替えと選んで見ることができます。もちろん、原作に忠実な英語で見ながら、日本語字幕にすることもできるのです。
10話『黒のエチュード』では、NHK放映時の75分バージョンも見ることができます。これは、「ディアゴスティーニ」で毎週販売されていたものを、定期購入した方限定の特典DVDに収録されていたレアな映像です。
アマゾンレビューなどには、『未収録の作品がある』との記載がありましたが、そんなことはありません。完全無欠の全69作品コンプリートでございます。
デメリット
〇当時、テレビ放送の番組が始まる前に流れた、『刑事コロンボのテーマ』は入っていません。放送会社のNHKが、独自に追加で入れていた曲であるため、そこまでは収録はされていないです。作曲者『ヘンリー・マンシーニ』の曲です。日本だけのオリジナルなのです。
https://www.youtube.com/watch?v=MUsqSF4vsRs
〇エピソードにより声優が変わる箇所があります。現存しているフィルムから再録しているため、音源が残っていない箇所も多くあり、追加吹き替えとして、違う声優の方で後から収録している部分もあるのです。声質が似ている方もいるのですが、かなり違った印象の場面もあるため、個人的には一番気になる事柄でした。時間にして、数十秒程度なのですが……。
〇昔の作品のため、今のテレビサイズと合ってません。そのため、画面の両脇が黒くなっています。気になる方がいるかも知れませんが、色は黒であり、そこまでは目移りしませんでした。赤い線で囲っている箇所になります。
まとめ
2011年発売時の定価が74800円でした。かなりお高い!と思いますが、私がアマゾンで購入した2017年4月4日では、29376円と記録が残っています。かなり大幅な割引になっているんですね。さらに、不定期に開催される『Amazonセール』では、この刑事コロンボBlu-rayが対象になっているのを確認しております。安いときを狙ってみてください。
刑事コロンボ、全69エピソードは時間にして5984分。当時テレビでご覧になっていたあなた。再放送とか見たりしてハマったあなた。これから観たいあなた。コロンボ警部の魅力が詰まった究極のBlu-rayBOXです。ファンならば買って損はしないはずです。
以上、「刑事コロンボ ブルーレイBOXに関して」でした。