刑事コロンボ 第44話「攻撃命令」秘密の合言葉は?

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【NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン:刑事コロンボ「攻撃命令」より引用】

【VS.心理学者】動物を用いた殺人です。35話「闘牛士の栄光」では、闘牛による殺人でしたが、今回は「ドーベルマン」2匹が利用されてしまいます。

古来より犬はペットとして人間たちに飼われることが多く、驚くほど人間界に溶け込んでいます。愛らしい外見の犬種も多く、人間たちに寄り添ってくれますが、1度牙を抜くと人類などお終いです。

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ココが見どころ‼

〇実際にある映画作品や台詞が登場。映画ファンなら思わず、にやり?

〇第1話「殺人処方箋」のような、コロンボと犯人が酒を酌み交わし性格分析。

〇コロンボの愛犬ドッグはやる気がない。

データ

データ:詳しく見る
脚本:トム・ラザルス

原案:アンソニー・ローレンス

監督:ジェームズ・フローリー

制作:リチャード・アラン・シモンズ

音楽:パトリック・ウィリアムズ

本編時間:73分

公開日:アメリカ/1978年4月15日 日本/1979年1月4日

あらすじ+人物相関図

心理学者のエリック・メイスンは、「人生支配研究所」の所長であった。言葉がもつ力が人に与える影響の研究しているのだ。エリックは2匹のドーベルマンを調教し、ある特定の言葉を聞くと、襲い掛かかるように仕組んだ。

助手のチャールズ・ハンターは、亡き妻ロレーンと、かつて不倫関係にあり、これを許すことができなかったのだ。エリックは研究所での講義が終わるとチャールズに、健康診断の日にテニスをする約束をする。先に自宅に待っててくれるように頼んだ。

健康診断の日、心電図の検査をするエリック。5分間の休憩の時に、医者が部屋から離れた。その隙を見て、自宅に電話を掛ける。台所の電話が鳴ると、犬たちが音に反応して台所に入って来る。チャールズは電話に出ると、エリックは検査が長引きそうだと連絡をする。

そして、攻撃命令となる「バラのつぼみ」という言葉を、チャールズが言うように誘発する。チャールズがその言葉を発した瞬間、犬たちが襲いかかった。受話機の先でチャールズの断末魔を聞くと、エリックは思わずガッツポーズをするほど、殺人完了を喜んだ。

人物紹介

【NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン:刑事コロンボ「攻撃命令」より引用】

今回の犯人:エリック・メイスンニコール・ウィリアムソン

吹き替え声優:平田昭彦(ひらた あきひこ)

職業:心理学者

殺害方法:ドーベルマンに合言葉を聞かせて襲わせる。

動機:復讐

概要:詳しく見る
概要:心理学者であり、「人生支配研究所」所長でもある男性。日本で言う、「言霊」に関する研究をしており、言葉がもつ力によって人生を支配できるそうである。また、人生に迷った時には心を落ち着かせるために、自分だけの秘密の言葉をもつことで楽になるとも語る。

受講生は大ホール一杯に埋まる人数であり、研修コースも様々ある様子。コロンボのカミさんは、48時間の研修コースに参加してみたいと語っていたという。

妻ロレーンがいたが、車が崖から飛び出す事故が起こり死亡している。妻は不倫をしており、この事実をエリックは掴んでいた。さらにその不倫相手というのが、助手チャールズ・ハンターであった。不倫をしていたということを許せず、チャールズの殺害を今回実行することになる。

熱烈な映画ファンであり、「セダ・バラ」が前に住んでいた自宅を住まいとしている。また、ドーベルマンに攻撃をさせる合言葉が「薔薇のつぼみ」であり、映画「市民ケーン」の有名な台詞である。喜劇王「W・C・フィールズ」の写真が飾られていたりもしている。

W・C・フィールズ:1879年~1946年。チャップリンとともに「喜劇王」と呼ばれた。ジョークの巧さで有名。幼いころは大道芸士として活躍し。1915年のトーキー映画の登場で、映画俳優として高い評価を得た。

自宅内には映画で使用された小道具やセット、棚には特殊メイクのヘッドが並べられていた。週末になると、愛犬「ローレル」と「ハーディー」を連れて映画村跡地に行って、攻撃命令の訓練を行っている。人目につかないことも理由に挙げられるが、映画のセットをくすめてくるのも楽しみの1つだったようだ。

映画だけではなく、テニスも好きな様子。W・C・フィールズが使用していたという、ビリヤード台とキューを所有しており、ビリヤードそのものよりも、おそらくフィールズが使用していたということで好きになったのではないだろうか。

自宅のゲストハウスには、受講生のジョアンナ・ニコルズが住んでいる。エリックに恋心を寄せているが、彼は恋愛感情はもっていない。どうでもいいが、人生支配研究所の職員はみんなブレザーを着ることになっているようだ。


【NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン:刑事コロンボ「攻撃命令」より引用】

今回の被害者:チャールズ・ハンター(ジョエル・ファビアニ)

吹き替え声優:寺島幹夫(てらしま みきお)

職業:研究所所員

概要:詳しく見る
概要:「人生支配研究所」の所員。エリック・メイスンの助手をしており、タイムスケジュールを伝えていたりした。仕事だけの付き合いではなく、よくテニスを共に楽しんでいたようだ。

エリックによると、既婚者であったが、2~3年前に離婚しているとのこと。婦人によくモテるようで、エリックの妻ロレーンとも愛人関係にあった。その時、夜を共にしたであろう不倫写真は、タイマー式のカメラで自分で撮ったようだ。写真は無造作に机の引き出しに入っていた。

犯行計画

被害者に合言葉を言わせて、犬に攻撃させる。

①エリック・メイスンはドーベルマンのローレル&ハーディーに、電話の鳴る音を聞いたら近づくように調教。また、「バラのつぼみ」という言葉を聞くと、襲いかかるように仕込んだ。

②エリックはチャールズ・ハンターに、15時に自宅でテニスをする約束をする。

③エリックは定期健診があり、ランニングをした際の心電図を測定中。5分間の休憩のときに、医者が離れる。その際、自宅に電話を掛ける。居間に電話機があるが、プラグを抜いておくことで、台所の電話しか鳴らないようにしている。

④エリックが台所にある電話に出る。音に反応して犬が2匹くる。エリックは、書斎の壁にかけられている「雪ソリ」に書かれている言葉、「バラのつぼみ」をチャールズに言わせた。犬が攻撃命令に反応して、チャールズを殺害した。

⑤犬2匹は人を再び襲う危険性があり、殺処分が検討される。

コロンボの疑問点

ネタバレ注意!
○被害者はキッチンで犬に襲われた。キッチンの電話の受話器が外れており、その電話からは外部着信がかかった時にだけ出る音が鳴っていた。被害者は、直前まで誰かと会話していたようだ。

○電話で話していた相手は、被害者が犬に襲われる声を聞いているはずである。しかし警察に通報していなかった。

○通報者のジョアンナ・ニコルズによると、被害者は犬に襲われている時に、エリック・メイスンの名を叫んでいた。

○エリックは、警察に保護されている2匹の犬にチョコレートをやろうとしていた。

○キッチンににワラがおちていた。また、天井には、何かを吊るすためのフックがついていた。

○エリックは、毎週末になると犬を連れて、どこかへ行っていた。持ち帰ってきたという、スポットライトには「キャラハン映画村」と書かれていた。

○キャラハン映画村に行くと跡地になっていた。酒場の天井からは、鎖がぶら下がっており、衣装かけのような棒がそばにあった。どちらにも金属が擦れた跡があり、何かをぶら下げていたようだ。

○被害者の服を調べると、1着だけ上着がないものがあった。行方不明の上着の切れっ端がキャラハン映画村跡地から見つかった。

○被害者とエリックの妻が映った写真が、被害者の自宅の机から見つかった。エリックは、被害者の家に入り、机から何かを盗っていた。

○事件日、エリックは定期健診をしていた。心電図のデータによると、15時少し過ぎに心電図に乱れがあった。犯行時刻は15時少し過ぎであった。

三幕構成

まとめ

全体的に「市民ケーン」愛があふれる作品のエピソードなようです。残念なことに、私は見ていないというダメっぷりであります。⇒見ました!『市民ケーン』1941年公開の映画だったのですが、古さを感じないカメラワーク、演出は素晴らしかったです。また、何度も見返すことで、そのストーリーの良さ、伏線の張り方。衝撃のラストは物悲しくもなりました。

ちなみに、脚本構成術に関する参考書「SAVE THE CAT(本当に売れる脚本術)」で、市民ケーンは最高傑作の映画の1つとして挙げられていました。

以上、44話「攻撃命令」でした。