名探偵モンク シーズン3-13話『激突』あらすじと感想

原題『mr. MONK Gets Stuck in Traffic』(モンク氏が渋滞に巻き込まれる)というタイトルになります。邦題『激突』で思い出すのが、スティーヴン・スピルバーグ監督の映画『激突!』で、大型タンクローリーを操縦する謎の追跡者が犯人ではありませんが、大型ダンプカーを操縦する犯人がハイウェイを舞台に事件を引き起こします。

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あらすじ

建設会社社長のレイ・ガラルディは、郊外にある建設現場に呼び出した環境保護活動家スティーブ・マリオットに、建設中止の訴訟を取り下げるように迫っていたが話がまとまらず、傍にあった鉄パイプで彼を撲殺する。遺体を車ごとダンプカーに乗せてハイウェイを走行すると、周りに車両がいないカーブで荷台を傾け車ごと転落させ、速度の出し過ぎでスピンした事故のように偽装したのである。これをきっかけにハイウェイでは大渋滞が発生し、フィールドホッケーの試合を観戦した帰り道のモンクたちも足止めを食らうのであった。

登場人物・キャスト

今回の犯人:レイ・ガラルディ
役者:ジェイ・アコヴォーン
概要:ガラルディ建設の社長である男性。郊外にある土地でショッピングモール建設を請け負っていたが、環境保護活動家スティーブから建設中止の訴訟を起こされ、話合いで取り下げには応じなかったことから犯行に及んだ。なお、ガラルディ建設では85人が働いているそうである。


今回の被害者:スティーブ・マリオット
役者:マット・シャンパーニュ
概要:NPOの環境保護団体「Environmental Guerilla Group(環境保護ゲリラグループ)」通称EGGの職員である男性。建設工事中のエリアにいる絶滅危惧種を守るために活動しており、裁判所に建設中止の訴訟を出していた。ちなみに工事エリアには、「アラメダ・ムチヘビ」という種類のヘビなどが生息しているそうである。

本作品の舞台となった国道101号線って?

Googleearth『アメリカ 国道101号線』より引用

Googleearth『アメリカ 国道101号線』より引用

国道101号線(英: U.S. Route 101)は、アメリカ合衆国の国道の一つ。カリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州をアメリカ西海岸に沿って南北に縦断する。カリフォルニア州中南部海岸では古い伝道所とプエブロ集落、砦を結んだ旧街道の経路を踏襲していることから、エル・カミノ・リアル(王の道)とも呼ばれる。『Wikipedia』より引用(2024年2月3日閲覧)

まとめ

大型トラックからの荷物の落下や、車同士の衝突というカーアクションからの渋滞発生シーン。モンクの助手ナタリーがダンプから振り落とされそうになったり、モンクが拳銃を撃つなどアクションシーンが多い作品になっております。

さて、今回の犯人は、建設会社を営むガテン系の犯人であり、場当たり的な犯行でしたが、あの大きなミスがなければわざわざ渋滞発生地点まで戻る必要はなく、完全犯罪が成立していたのかも知れません。そのミスを取り返すために応援に駆け付けた救急隊員に成り代わるなど、ミスを積み重ねていってしまうのは何とも皮肉なものであります。

それにしても、手首にケガをしたナタリーに対して、救急隊員に変装した犯人はノリノリで応急処置を引き受けているのですが、普段とは違う職種になれて嬉しかったのでしょう。こういったところもミスの上塗りでありました。

また、今作のゲストキャラとして登場したのが、弁護士ギャレット・プライス(役:ラリー・ミラー)でした。仕事依頼がなく不動産業に転職を考えていたのですが、この渋滞事故をきっかけに情熱と訴訟依頼の仕事を獲得し、再び弁護士としての歩むことを決意するのであります。

思えばこの事件の引き金は、環境保護団体が絶滅危惧種を守るために建設中止を求めた訴訟が原因でした。犯人は自らの目的のために次々に人を殺めていき、この事件で終わる人生もあれば、弁護士ギャレットのような渋滞から脱するかのように始まる人生もあるのだと感じました。

以上、名探偵モンク シーズン3-13話『激突』でした。

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