【刑事コロンボ】レインコートのメーカーとブランドについての考察

『TV GUIDE』JULY 27,1974 その2

『刑事コロンボ コート メーカー』と検索すると、トップに表示されることが多いのが『Yahoo! 知恵袋』の回答である。しっかり出典元のURLまでリンクしてくださり、ブランドに関する記述も明記された回答者の鑑のようなベストアンサーであります。

以下がその画像になります。刑事コロンボ コート メーカー ブランドイギリスのファンサイトという信頼できそうな情報源です。わたしは、『Cortefiel(コルテフィエル)』がコロンボ警部が着用したメーカーであるという情報を漠然と信じ込んで、海外の出品サイト「eBay」等でコートを探しておりました。

ですが、改めて情報を精査していくことで「メーカーのロゴが違うんじゃね?」説が浮上したので、記事として整理していきたいと思います。お付き合いください。

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知恵袋の回答で受け取った勘違い

イギリスと思われる熱狂的なファンサイト の情報なので、必ずしもあてにはなりませんが、コロンボのコートは、スペインの Cortefiel というブランドのものだそうです。引用:Yahoo! 知恵袋の回答

この文章を信頼して、肝心の出典元であるイギリスファンサイトをさらさらと読み流してしまいました。回答者様は分かりやすく省略して文章を書いてくださり、『コロンボのレインコート= Cortefiel』わたしの中で勝手に解釈してしまっていたのです。 

よくよく読んでいくと、確かに『Cortefiel』が製造元ではある可能性が高いと思われますが、ロゴは違う確率も含んでいたのです。次の項目では、イギリスのファンサイトを読み直していきたいと思います。

出典の元となったイギリスファンサイト

HP名:『THE ULTIMATE COLOMBO SITE!
記事:『コロンボのレインコートに関するコラム刑事コロンボ イギリスファンサイト ・コルテフィエルのオフィスを訪問し、元のレインコートのメーカーであることを書面で確認。

その肝心の書面が掲載されていないことが悔やまれます『元の』という言葉がどうも引っかかり、デザインや製造はスペインにある『コルテフィエル社』が行ったと読み取ることもできますし、ロゴは『Cortefiel』じゃない別名義の可能性が出てきました。

次に、アメリカの雑誌『TV GUIDE(JULY 27,1974)』と照らし合わせていきたいと思います。

アメリカ『TV GUIDE』(JULY 27,1974)を読む

刑事コロンボ研究の第一人者・町田暁雄さんが、2016年に刑事コロンボの着用しているレインコートが掲載された雑誌を紹介しておりました。このツイートを見て興味を抱き、この度 雑誌を入手することができました。『TV GUIDE』JULY 27,1974 その1『TV GUIDE』JULY 27,1974 その2意外と小さなB6判サイズでした。写真が掲載されているのは『P.10~11』と見開き2ページであります。いつもコロンボ警部はレインコートを着ているため、中々コートの内側を見ることができないのですが、この雑誌のおかげで貴重なコート内部を知ることができます。『TV GUIDE』JULY 27,1974 その3刑事コロンボ レインコート 内側記事は第4シーズンの準備期だそうで、27作『逆転の構図』で見ることができるコートの内側と一致しました。この確認作業により、首元にある『白いタグ』『金色のチェーン』が付いたモデルが、コロンボ警部が着用したレインコートだと断定できる条件を得ることができました。

この検証により、『Cortefiel』からコロンボ警部が着用したモデルが発売されていなかった可能性が出現してきます。

Cortefielのロゴではない可能性

『TV GUIDE(JULY 27,1974)』と『逆転の構図』で見ることができるコート内側の条件の1つに、『金色のチェーン』が付いていることが分かりました。

2016年~刑事コロンボにドハマりしたわたしは、海外の大手出品サイト『eBay』等を活用して、Cortefiel』から発売されていたコートを検索して探しまわっていたのですが金色のチェーンが付いたモデルを発見できませんでした

仮説として、「Cortefielから発売されているコートは金色のチェーンはないのではないか?」Cortefiel ロゴ探していく中でCortefielには2種類のロゴがあることが分かりました。(個人調べのため本当はもっとあるのかも知れません)

ちなみに、検証のために落札したCortefiel社のコートの中には、確かに腕先のターンバックカフが似ているモデルは発見できました。

イギリスのファンサイトの情報を見直します。

・コルテフィエルは1970年代以降に事業を縮小。
・ヨーロッパ以外にデザイナーの服を配布していない
・コルテフィエルのオフィスを訪問し、元のレインコートのメーカーであることを書面で確認。

Cortefiel社がコロンボ警部の着用していたレインコートのデザインと製造を行っていたが、ヨーロッパへの販売の際にロゴを変えて販売した? そっちで販売する際には金色のチェーンが付いたモデルを製造していた?

一体、元のレインコートのメーカーであるCortefiel社は、どのようなロゴで販売をしていたのか、コロンボ警部が着用していた可能性があるモデルのレインコートを入手しましたので、見比べていきたいと思います。

管理人が入手したレインコートと見比べる

刑事コロンボモデルのレインコート2021年に入手したレインコートになります。いかがでしょう、似ている部分が多い印象です。

・内側にある白いタグ、金色のチェーン、黒いロゴ
・襟についた2つの輪
・特徴的なアンダーカウスと蓋付きポケット

入手したレインコートはLサイズです。身長168㎝のピーター・フォーク氏はMorSサイズを着たのではないでしょうか? 着丈やハンガーに違いがありますので、黒いロゴの位置に若干ズレが生じますが、それを勘案しても酷似している部分が多いです。

さっそく内部を確認していきましょう。刑事コロンボモデル レインコート 製造国製造元は『スペイン』です。Cortefiel社もスペインにあります。では、黒いラベルに印字されたメーカーを見ます。刑事コロンボモデル レインコート ロゴ『Postade Majorca』と読むのでしょうか? 検索してもコートの類はヒットしません。そもそも読み方が合っているのか⁉ この謎のロゴのメーカーがコロンボ警部が着用しているモデルなのでしょうか。詳しく知っている方がおりましたら教えてください。

第1作『殺人処方箋』でのみ着用したデザインのレインコート

コロンボ警部が着用したレインコートは、2種類あるということは以前の記事で紹介しました。定番モデルとなったコートは第二作『死者の身代金』(1971年)になります。『殺人処方箋』(1968年)でのみ使用したモデルを確認していきます。最初に着たレインコート殺人処方箋 レインコート 内部装飾胸元と背中の横を走るラインが特徴的です。さて、2作目以降のレインコートにはあった、襟元のボタンを留めるための2つの輪っかが無いことにお気づきでしょうか? コート内部の装飾としては、背中に当たる部分がV字になっているのが分かります。

次に管理人の入手した同じモデルっぽいレインコートをご覧ください最初に着たレインコート風レインコート 内部装飾・胸元と背中に走る横のライン。
・前開きの一番下にある小さなボタン。
・背中に当たる部分のV字、腕通しの色合い。

かなり条件に当てはまりました。一体このコートのメーカーはどこなのかを確認すると、驚きの事実が判明しました。(そうでもないとか言わないでね)最初に着たレインコート風 ロゴ再び現れました。『Postade Majorca』です。一体何なんだこのメーカーは⁉ 

ピーター・フォーク氏がレインコートを買った場所

ピーター・フォーク氏がレインコートを着た経緯と入手先が分かる文献があります。

発行日:1999年3月30日
著者:マーク・ダヴィッドジアク
訳:岩井田雅行・あずまゆか
発行所:角川書店
タイトル:『刑事コロンボ レインコートの中のすべて』

ピーター・フォークは脚本を読み、コロンボはレインコートを着ていると勘違いした。彼は洋服ダンスから、ボロボロになるまで着込んだ、お気に入りのレインコートを持ち出してきた。p.36より引用

コロンボのレインコート。コロンボ刑事の最もなじみ深い”ユニフォーム”は67年の雨の日に、ピーター・フォークがニューヨークの57番街で購入したものである。p.43より引用

これが、レインコートを着るきっかけになった逸話です。ピーター・フォーク氏は、殺人処方箋で着たコートを1967年に購入したことが判明しました。何があったのか不明ですが、次作『死者の身代金』以降は違うデザインのレインコートが定番となっております。

状況を整理

4通り考えられます。

➀レインコートは『Cortefiel』製である。
➁レインコートは『Cortefiel』製だが『Postade Majorca』の名義で販売した。
➂レインコートは『Postade Majorca』製である。
④レインコートのメーカーはどちらでもない。

④に関しては除外しても差し支えないのではないでしょうか? さて、イギリスのファンサイトが正しければ解答は➀or➁です。『Postade Majorca』というメーカーが存在するのであれば➂が答えになります。

もう少し資料が欲しいところで、まだ結論は出せません。

まとめ

刑事コロンボモデル レインコート ロゴ『Postade Majorca』ってなんぞ?

ドラマの映像やアメリカの雑誌記事から、コロンボ警部が着用していたであろうデザインのレインコートを考察していきました。そんな折、良く似たデザインのレインコートを入手することができ、そのどちらにも『Postade Majorca』という謎のロゴが印字されていました。

Cortefiel(コルテフィエル)社の別名義なのでしょうか? はたまた、商品名や姉妹メーカー?
本当に読み方が合っているかも分かりません。正しい読み方やこのブランドについて知っている方がおりましたらご教授ください。

以上、【刑事コロンボ】レインコートのメーカーとブランドについての考察でした。