『刑事コロンボ』シリーズの主人公・コロンボ警部のトレードマークになっているモノは何でしょうか? ボサボサの髪、ボロボロのプジョー403、煙たい安葉巻、愛犬ドック……。

なんといっても、『ヨレヨレのレインコート』でしょう。コートではなくレインコートを着ているのです。コロンボは、カルフォルニア州にあるロサンゼルス市警の殺人課に属しており、温暖な気候であるにも関わらず、事件現場にはいつも着込んで捜査しているのが印象的ですよね。

さて、「コロンボ警部と同じコートを着てみたい!」と思っているあなた。この記事では、コロンボのレインコートに当てはまる条件や、それに関する台詞があるエピソードの紹介。管理人が入手した同タイプ風のレインコートを、画像と共に照らし合わせていきたいと思います。

ブランドとメーカーについて

『イギリスの刑事コロンボファンサイト』を信用すると、創業1946年になるスペインの『Cortefiel(コルテフィエル)』というメーカーだそうです。コロンボ警部の愛用したレインコートは、残念ながら現在は販売・復刻されていません。

※ただし、『Cortefiel』製じゃないかもという考察記事を書きました。
長いので後から読むのをおススメします。

刑事コロンボの第1作『殺人処方箋』は1968年に放送されました。2作目『死者の身代金』が1971年ですので、1960年代に作られたのでしょう。

ただ、コロンボのレインコートは2種類存在します。#1『殺人処方箋』で着たタイプ。#2『死者の身代金』~#69『殺意のナイトクラブ』で着たタイプです。我々が馴染み深いのは#2以降のレインコートで、違いについては下記段落で紹介します。

コロンボが着たレインコートは2種類存在する

『殺人処方箋』で着ていたレインコートの違いは、襟の大きさ、左襟にボタンを留める2つの輪っかがないことが分かります。これ以外に、もう1つ違いがあるのですがお気づきでしょうか?

『殺人処方箋』で着用したモデルは、左襟元に輪っかがない。そのうえで、胸元辺りを横にラインのデザインがあります。『死者の身代金』以降は2つ輪っかが付いたレインコートを着用しており、これがコロンボ警部の定番モデルとなりました。

管理人が所有しているコロンボ風のレインコート

結論から申しますと、私が入手したコートのブランド名『Costa de Majorca』です。

左が『殺人処方箋』、右が『死者の身代金』以降で着用したっぽいレインコートです。ドラマでは、ポケットのボタンを開きっぱなしにしていることが多いですが、一応しっかり閉じることができます。ボタンがたくさんついており、デザイン的に面白いですよね。

特徴的な腕先の『ターンバックカフ』です。ボタンは単なるデザインではなく、外して腕先を伸ばすことができるようになっております。実際に伸ばして着てみると、指が出ないぐらい長くなってしまうため、実用的ではありませんでした。

刑事コロンボ レインコート 刑事コロンボ レインコート 生産国が明記された白いタグには『made in spain』と、首元に金色チェーンが見えます。腕を入れる部分は、腕を通しやすいように肌触りの良い素材を使用していますね。

また、寒い日などは、内側にはインナーを通すための輪っかも縫い付けられており、その日の気温に合わせて調整できるようになっているようです。

ドラマからコロンボのレインコートの条件を探そう

〇#13『ロンドンの傘』
62分~雨の中レインコートを使用する貴重なシーンがあります。

〇#27『逆転の構図』
32分46秒…警察署内でコロンボ警部が脱いだレインコートを手に取るシーンがあります。その際、「白いタグ」と「金色のチェーン」が首元にあることが分かります。

41分08秒…救済所のシスターから新しいコートと交換してみてはと提案されます。シスターの見立てでは、『37サイズ』がピッタリだと予測されました。その後、コロンボ警部は「7年も着ておりまして」という長年愛用していることが伺える台詞があります。

〇#40『殺しの序曲』
41分55秒…「今夜に限ってカミさんがレインコートに防水スプレーをたっぷりかけちゃって」との台詞があります。このことから完全な防水性のある生地を使用していないことが分かります。

〇#54『華麗なる罠』
29分10秒…早朝に犯人宅を訪れた際、寒さのため身を丸めていました。その際、「このコート裏がないんです」という台詞があります。これで1枚布から作られていることが分かります。

〇ピーター・フォーク氏の身長:168㎝で、コートは膝丈の長さです。

〇その他条件
➀上向きポケットでボタン付き
➁腕先のターンバックカフ
➂左襟のボタンを入れる2つの輪っか
④ボタンは前留めタイプ
⑤色はステンカラー

現在でも購入可能なコートを探してみる

上記の条件にある項目➀~⑤を全て満たすコートはありませんでした。

№1『BELAFONTE(ベラフォンテ)』
品名:COLUMBO RAIN COATS(コロンボレインコート)

引用元『FeelFORCE』(https://www.feelforce.jp/product/15836)2024年4月5日閲覧

コロンボ警部の名前が付けられたコートです。腕先のターンバックカフも再現され、雰囲気は近いと思います。しかしながら、上向きポケットのボタンがなく、左襟元には2つの輪っかが無いなど惜しい部分があります。また、色合いも濃く見え、もう一歩の完成度と評価します。


№2『coen(コーエン)』
品名:不明(ステンカラーコート)

引用元失念:ZOZOタウンだったような

ステンカラーコートになります。腕先のターンバックカフはありませんが、色合いや上向きポケットがあるなど、デザイン的にはかなり近い印象を受けました。


〇№3『Yarmo(ヤーモ)』
品名:ダスターコート

コロンボ警部のレインコート的には、腕先のアンダーカフもなければ、上向きポケットを閉じる蓋もありません。色合いやポケットの形状という点でノミネートさせていただきました。こちらは大手通販「楽天市場」で取り扱っています。


他にも色々検索したのですが、条件にあったコートはこれ以上探せませんでした。検索方法を変えるともっとヒットすると思いますのでぜひ探して教えてください。

上向きポケットで撥水性のある素材で出来ているという条件が難しいですよね。カシミアなどの毛や繊維で作られた「チェスターコート」だと上向きポケットが多いのですが、コレジャナイ感が漂います。

まとめ

現状は、コロンボ警部が着用したデザインのレインコートを購入することはできません。販売はされておりませんので、『オーダーメイド』で作ってもらうのも選択肢の1つだと考えます。

また、コロンボ警部のコートは1960年代に製造されており、ビンテージ物になっております。古着で購入するために、フリマサイトを活用するのが良いでしょう。私は主に海外の出品サイト『eBay』もチェックし、『Cortefiel raincoat』などと検索しておりましたが、メルカリで出品されているのを発見し購入できました。

さて、今回入手したコートは『Costa de Majorca』というメーカーでありました。1974年に発売されたアメリカの雑誌で『刑事コロンボのレインコート』についての記事を発見しましたので、それをもとに新しく補足した記事も書きました。この記事にはない細かい部分も調査しましたので、よろしければご確認ください。

『一期一会の出会い』とよく言われているように、『買った後悔よりも買わなかった後悔』という念がつきまとい離れないため、『迷ったら買え』は珠玉の言葉であると同時に、諸刃の剣にもなりますが発見したら購入することをおススメします。

以上、『刑事コロンボレインコート』についてでした。