名探偵モンク シーズン2-1話『時計台の殺人』あらすじと感想

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原題『mr.MONK GOES BACK to SCHOOL』(モンク学校に戻る)というタイトルです。今作の舞台はモンクの亡き妻の母校で起きる事件であり、捜査のかたわらモンクが教壇に立ちます。

 さて、科学教師の犯人は鉄壁のアリバイをつくり不倫相手を謀殺しますが、「自分より頭が良いのではないか」とモンクに一時は言わせたほどの見事なトリックを解明することができるのでしょうか?

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あらすじ

科学教師のデレク・フィルビーは、同僚の文学教師ベス・ランド―と不倫関係にあった。彼女から奥さんと別れるように迫られ、すべてを打ち明けると言われたために犯行を決意する。翌日、デレクが大学進学適性試験の監督をしている最中、ベスは校内にある時計台から転落死する。

現場の状況や遺書が残されていることから当初は投身自殺したと思われた。しかし、モンクの亡き妻の友人であるアーリーン・キャシディ教頭は、彼女が自殺するような性格ではないと捜査を依頼したのだった。

登場人物・キャスト

今回の犯人:デレク・フィルビー
役者:アンドリュー・マッカーシー

概要:科学・生物を担当する教師の男性。妻のローリーがいながら、同僚の教師ベス・ランドーとは不倫関係にあり、彼女から妻と別れるように迫られたため犯行に及んだ。そのうえで、犯行時刻は大学進学適性試験の監督をしているという鉄壁のアリバイを作り上げた。好奇心を満たすのが教師の仕事であると述べており、モンクに捜査を依頼したアーリーン・キャシディ教頭によると一番人気の先生らしい。そのためか、マリン群の校長になることが決まっていた。反面、モンクから疑われるようになると挑発的な態度をとり、「独りよがりで尊大な男」と評価される。


今回の被害者:ベス・ランドー
役者:エリカ・ヨーダー

概要:文学教師の女性(36歳)。同僚の教師デレクとは不倫関係にあり、妻と別れなければすべてを打ち明けると迫り殺害されてしまう。アーリーン・キャシディ教頭によると、優秀な教師であり、心配性で悩みやすい性格であったが自殺するようなタイプではない評価されている。文学教師らしく、作中では「それでことが済むなら、早くやってしまった方がいい」と、マクベスからの台詞を引用していた。また、弟がセントルイスに住んでいるそうである。

まとめ

シーズン2の第1話にあたる本作品は、モンクの亡くなった妻トゥルーディの母校で起きる事件になります。作中ではディッシャー警部補による、モンクとトゥルーディに関するやや説明臭い台詞があるなど、視聴者に彼女の存在を忘れさせない狙いがあったのだと思います。

 さて、今回の犯人は科学教師であり、「Q.E.D.証明終了」、「科目は落第だな」、「理論を裏付ける証拠が必要」、「物理学の不変の法則。2つの場所に同時に存在することはできない」など、挑発的な言い回しでモンクと丁々発止のやり取りをするのが憎らしいですが、犯人としては100点満点のキャラでした。

動機としては、彼は同僚の文学教師の女性と不倫関係にあり、彼女から奥さんと別れないとすべてを打ち明けると迫られたために犯行に及んでいます。また、犯人は犯行時刻(8時20分)に大学進学適性試験の監督をしていたという鉄壁のアリバイがあるなど、シーズン1-8話『完全アリバイを崩せ』と似たような構成になっています。

『一体どのようにして犯人は離れた場所から被害者を殺すことができたのか?』というトリックを解明することが焦点になるエピソードなんですね。犯人の憎らしさや大胆なトリックも重なり大好きな作品です。

 コメディ的な部分では、冒頭のチェスシーンで潔癖症のモンクに対するシャローナの言い回しが好きです。また、モンクが学校の先生として教壇に立つのですが、いかにもな不良生徒カイル・パターソンと、その親である暴力体育教師がいい味を出しています。体育教師を演じるのは『デヴィッド・ラッシュ』さんであり、刑事コロンボ好きとしては、第66話『殺意の斬れ味』で犯人役をしているのが印象に残っています。

以上、名探偵モンク シーズン2-1話『時計台の殺人』でした。

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