名探偵モンク シーズン2-11話『おかしな兄弟』あらすじと感想

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原題『mr.MONK and the Three Pies』(モンクと3つのパイ)というタイトルです。モンクの弟が登場するエピソードになっており、一癖も二癖もある人物であります。さて、犯人はなぜ執拗にチェリーパイを狙うのかというお話です。

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あらすじ

テュークスベリー百年祭の日、とある男がくじ引き大会の景品であるチェリーパイを狙っていたが、先にドーバン夫人が当選してしまう。彼女はパイを車まで運ぼうとすると、男が歩み寄りパイを奪おうとするが、抵抗されたために殺害して車ごと奪い逃走したのである。翌日、モンクのもとに数年ぶりに弟から電話が掛かってくる。彼の自宅に訪れて話を聞くと、隣人の男が妻を殺したようだと話す。その男はパイを強奪した男パット・バン・ランケンだった。

登場人物・キャスト

今回の犯人:パット・バン・ランケン
役者:ホルト・マッキャラニー

概要:テュークスベリー百年祭の景品であるチェリーパイを執拗に狙っている退役軍人の男性。くじ引き大会では、4枚で1ドルのクジを大量に購入し、景品のチェリーパイを狙うが物欲センサーに引っかかってしまう。先に当選したドーバン夫人からパイを奪おうとするが抵抗されたために殺害してしまう。リタという妻がおり、隣人でモンクの弟アンブローズによく夕食を作りに行っていたようである。百年祭りの前夜、アンブローズはパット宅から銃声が聞こえたほか、住宅の様子などから彼は妻を殺したのではないかと疑っている。


今回の被害者:ドーバン夫人
役者:マーシャ・アン・バーズ

概要:テュークスベリー百年祭のくじ引き大会において、番号5263でチェリーパイに当選した女性。パット・バン・ランケンが大量のクジを入れていたにも関わらず、クジ1枚だけで見事当選してしまったばかりに殺されてしまうとは夢にも思わなかっただろう。愛車はカセットデッキもない古いオープンカーである。防犯意識が高く、催涙スプレーを常備していたがダメであった。

まとめ

 ドラマ面としては、モンクの弟アンブローズ(役:ジョン・タトゥーロ)が登場するエピソードなんですね。兄同様に様々なこだわりがあり、広場恐怖症で32年間も自宅に引き籠りながら、色々なカタログを書く仕事をしております。

7.5か国語(0.5は中国語を勉強中のため)を話すことができ、銃声からメーカーや弾丸の口径を判別、ちょっとした手掛かりから場所を特定してしまうなど、その膨大な知識量で自宅から半径10m以内という制約ではありますが、モンク以上の推理力を披露してくれました。

しかしながら、兄と弟の間には確執があり長い間連絡も取り合ってはおらず、中々2人は歩み寄ることはできませんが、最後は感動的な展開が待ち受けており、シャローナの優しさが素敵でした。

ちなみにエピソードに沿って弟と表記していますが、正確にはアンブローズは兄という設定になっています。日本語にする際の誤訳が原因だそうです。

『NHK版第2シリーズの初登場以降DVDでも修正されず、長らく「弟」と訳されていた(原語版では永らく”brother”との情報しか無く、演じるジョン・タトゥーロはトニー・シャルーブより4年ほど若い故だと思われる)。その後、第6シリーズ第7話「100回目の罠」でエイドリアンゆかりの人物としてVTR出演した際のテロップが「Older Brother」だったのを機に兄に修正された。』Wikipediaより引用(2024.1.27日閲覧)

 ストーリーとしては、場当たり的な犯行であり、なぜチェリーパイを狙ったという動機解明と消えた奥さんの事件を考えていく展開になっています。また、モンクがはじめて推理をミスしてしまうのが特徴的でもありました。最初の夫人殺しは、直接的にはストーリー展開には影響なく、罪に罪を重ねていくのかと思う部分がありました。しかし、この冒頭の犯行シーンにより、パイ1枚のためにそこまでする凶悪な犯人であるという印象を植え付けられました。

以上、名探偵モンク シーズン2-11話『おかしな兄弟』でした。

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